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苗字の由来

代表的な苗字(名字)の由来と使用家紋を紹介します。

井上氏の由来と使用家紋
「井上氏」は、全国軒数第16位の大姓です。
以下は『都道府県別件数順位』の200位内です。
※電子電話帳「写録宝夢巣 Ver.9.01」(日本ソフト販売)より
 北海道(51位)  青森(186位) 岩手(78位)
 宮城 (94位) 秋田(108位) 山形(18位)
 福島(92位) 茨城(65位) 栃木(60位)
 群馬(34位) 埼玉(28位) 千葉(30位)
 東京(16位) 神奈川(16位) 新潟(54位)
 富山(92位) 石川(76位) 福井(30位)
 山梨(22位) 長野(108位) 岐阜(44位)
 静岡(70位) 愛知(35位) 三重(38位)
 滋賀(11位) 京都(4位) 大阪(6位)
 兵庫(3位) 奈良(7位)
 和歌山(16位)
 鳥取(16位) 島根(20位) 岡山(7位)
 広島(10位)
 山口(20位) 徳島(15位)
 香川(22位) 愛媛(9位) 高知(6位)
 福岡(4位) 佐賀(8位)
 長崎(25位)
 熊本(19位) 大分(13位) 宮崎(11位)
 鹿児島(30位)
関西地方・山陽地方・四国西部・九州地方に多い苗字です。それに比べて、東北地方・北陸地方は多くありません。
「井」は生活には欠かせない井戸を意味し、湧水が出る場所に用いられた名称です。そして「上」にはほとりや周辺という意味があります。 つまり「井上」は井戸や湧水地の周囲という意味になります。
よって井戸や湧水地の周辺が「井上」という地名となり、その地に住んだ人や井戸や湧水を管理した人が「井上」を名乗ったと考えられています。
井上氏では、信濃源氏の代表格される清和源氏頼季流井上氏が古くから知られています。

井上氏の由来と家紋
人が居住する場所に井戸や湧水があれば、地名も多いと考えられます。しかし大字以上の「井上」は関東から西に分布し、東北地方にはありません。 東北地方に井上氏が少ない理由の一つと思われます。

主な井上氏の出自は以下の通りです。
●信濃国高井郡井上(須坂市)におこる清和源氏頼季流の井上氏
清和源氏源頼信の二男源頼季が嫡男満実とともに高井郡井上に移り井上氏を名乗っています。 一族は安芸国や播磨国に広がり、勢力を持っています。安芸井上氏からは長州藩士井上氏、播磨井上氏からは旗本井上氏が出ています。
●美濃井上氏は美濃斎藤氏流長井氏族の井上氏
斎藤道三・義龍に仕えた長井道利の三男時利が井上氏を名乗っています。 織田信長・豊臣秀吉に仕えています。
●三河井上氏は安倍氏の井上氏
『藩翰譜』によると、「井上清秀は安倍定吉(三河人)の子である。定吉の娘が懐妊した後に、井上半右衛門尉に嫁ぎ清秀を産んだ。 清秀は井上氏を名乗るも、安倍の家紋「鷹の羽紋」を使用した。」とあります。 清秀は徳川家に仕え、子孫は大名家になっています。
●近江国栗太郡井上郷(栗東市)におこる宇多源佐々木氏流の井上氏
佐々木行定の子行実が井上氏を名乗っています。

この他にも越智姓河野氏族の井上氏、藤原姓大友氏族の井上氏、古代氏族に出る井上氏など、出自が多彩なだけに、使用家紋も多くあります。
主な使用家紋としては、「黒餅に八鷹羽紋」「二つ雁紋」「上字に三つ星紋」「井の字紋」「井桁紋」「井筒紋」などがあります。

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木村氏の由来と使用家紋
「木村氏」は、全国軒数第17位の大姓です。
以下は『都道府県別件数順位』の200位内です。
※電子電話帳「写録宝夢巣 Ver.9.01」(日本ソフト販売)より
 北海道(17位)  青森(4位) 岩手(41位)
 宮城 (17位) 秋田(25位) 山形(23位)
 福島(36位) 茨城(6位) 栃木(22位)
 群馬(15位) 埼玉(18位) 千葉(20位)
 東京(18位) 神奈川(19位) 新潟(35位)
 富山(108位) 石川(37位) 福井(25位)
 長野(116位) 岐阜(45位)
 静岡(49位) 愛知(30位) 三重(61位)
 滋賀(8位) 京都(8位) 大阪(14位)
 兵庫(26位) 奈良(14位) 和歌山(10位)
 鳥取(26位) 島根(43位) 岡山(36位)
 広島(18位) 山口(18位) 徳島(44位)
 香川(8位) 愛媛(52位)
 福岡(26位) 佐賀(132位) 長崎(56位)
 熊本(22位) 大分(54位) 宮崎(71位)
軒数順位では京都県・滋賀県を中心とする関西と四国の香川県、そして東北の青森県、北関東の茨城県がベスト10内にあり、 大都市圏を除いた軒数では北海道・青森県、茨城県・埼玉県の関東、そして京都府・兵庫県の関西に集中しています。

木村氏の由来と家紋
木村は「樹木が生い茂る村」を意味します。村落の近くには樹木が多いことから、地名も多いと考えられますが意外にも少ないようです。
もちろん消えた地名もあるのでしょうが…

主な木村氏は以下の通りです。
●近江国伊香郡木村(長浜市)におこる宇多源佐々木氏流の木村氏
佐々木成頼から六世孫佐々木成俊が伊香郡木村に移り木村氏を名乗っています。 豊臣秀頼に仕え、大坂の陣で奮戦した木村重成や加藤清正の筆頭家老木村正勝はこの一族といいます。
●下野国都賀郡木村(栃木市)におこる藤原北家秀郷流足利氏族の木村氏
足利成行のひ孫足利信綱が木村氏を名乗っています。 子孫は常陸佐竹氏の家臣や徳川氏旗本になっています。

この他にも古代氏族物部氏末裔の木村氏・陸奥国田村郡木村におこる木村氏や、東北には豪族の木村氏がいます。
主な使用家紋としては、「四つ目結紋」「釘抜紋」「三引両紋」「五三桐紋」「三つ巴紋」「木瓜紋」などがあります。


林氏の由来と使用家紋
「林氏」は、全国軒数第18位の大姓です。
以下は『都道府県別件数順位』の200位内です。
※電子電話帳「写録宝夢巣 Ver.9.01」(日本ソフト販売)より
 北海道(21位)  青森(93位) 岩手(137位)
 宮城 (135位) 山形(108位)
 福島(99位) 茨城(79位) 栃木(112位)
 群馬(29位) 埼玉(44位) 千葉(13位)
 東京(23位) 神奈川(30位) 新潟(59位)
 富山(2位) 石川(6位) 福井(12位)
 山梨(116位)  長野(10位) 岐阜(4位)
 静岡(81位) 愛知(13位) 三重(18位)
 滋賀(9位) 京都(10位) 大阪(11位)
 兵庫(22位) 奈良(31位) 和歌山(6位)
 鳥取(31位) 島根(53位) 岡山(24位)
 広島(25位) 山口(8位) 徳島(7位)
 香川(27位) 愛媛(62位) 高知(55位)
 福岡(19位) 佐賀(60位) 長崎(28位)
 熊本(46位) 大分(52位) 宮崎(72位)
 鹿児島(33位)
軒数では愛知県・岐阜県を中心とする東海とその周辺に集中がみられます。順位でみると富山・石川・和歌山県が上位にあります。 一方、東北地方や九州南部には少ない名字です。


林氏の由来と家紋
「林」は樹木が生い茂っている場所を意味する地形姓です。林は至るところにあろ、地名も全国に広がっています。 大字以上の「林」の地名は30近くあります。また「林」から転化して「拝志」(大阪府)、「拝師」(石川県)となった地名もあります。

よってその出自も多岐にわたり、主な林氏だけでも以下の通りです。
●河内国志紀郡拝志郷(藤井寺市)におこる大伴氏族の林氏
大伴室屋の長男御物宿祢の末裔が林氏を名乗っています。
●山城国の下賀茂神社の社家の林氏
山城国賀茂県の県主鴨氏の一族が林氏を名乗っています。 この他に社家の林氏には石清水八幡宮社家の藤原姓、北野天満宮社家の菅原姓、京都佐女牛神社社家の清和源氏の林氏があります。
●加賀国石川郡拝志郷(白山市)におこる藤原姓斎藤氏族の林氏
藤原利仁の末裔斎藤宗助の子貞宗が林氏を名乗っています。 富樫氏と加賀国を二分する大族でしたが、「承久の乱」の敗戦後勢力を失います。しかし加賀・越中国へ庶家が広がっています。 幕府の儒官林氏は同族です。
●常陸国鹿島郡林(石岡市)におこる桓武平氏鹿島氏族の林氏
鹿島成幹の子頼幹が林氏を名乗っています。林幹顕の代に佐竹氏に敗れ、滅亡します。
●上野国勢多郡拝志荘(渋川市)におこる藤原姓足利氏族の林氏
足利氏族の渕名兼行の子行房が林氏を名乗っています。
●相模国三浦郡林郷(横須賀市)におこる桓武平氏三浦氏族の林氏
三浦朝村の子氏村が林氏を名乗っています。
●信濃国伊那郡林郷(下伊那郡豊岡村)におこる清和源氏伊那氏族の林氏
満快流伊那公家の子公扶が林氏を名乗っています。
●信濃国小県郡林之郷(上田市)におこる清和源氏小笠原氏族の林氏
小笠原清宗の二男光政が林氏を名乗っています。 末裔は三河国へ移住し、松平氏・徳川氏に仕えています。
●美濃国安八郡林村(大垣市)におこる越智姓稲葉氏族の林氏
伊予国の稲葉通兼の子通村が林氏を名乗っています。 林通勝は織田信秀・信長に仕えています。
●伊勢国奄芸郡林荘(津市)におこる藤原南家工藤氏族の林氏
工藤祐行が林氏を名乗り、明応年中に林城を築いていまます。
●伊予国越智郡拝志郷(今治市)におこる越智姓河野氏族の林氏
河野通有の三男通種が林氏を名乗っています。 また新居氏族の新居為世の孫為成も林氏を名乗っています。
●肥後国球磨郡林村(人吉市)におこる藤原姓菊池氏族の林氏
菊池隆泰の子隆香が林氏を名乗っています。

出自が多彩なだけに、使用家紋も多くあります。
主な使用家紋としては、「柏紋」「花菱紋」「鷹の羽紋」「笹紋」「巴紋」「片喰紋」「桔梗紋」などがあります。

※姓氏の出自や由緒には諸説あります。このサイトではすべてを網羅できておりません。
 参考の一つにしてください。
 また出自や由緒、来歴についての質問は受けかねます。ご了承ください。

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