戸籍からのご先祖調べ ~戸籍の解読1
戸籍・除籍謄本が取得できたら、次に何が書かれているのかを理解しなければなりません。
そのための基礎知識として、戸籍形式の変遷をみておきましょう。
●明治5年式戸籍(壬申戸籍) 明治5年~明治19年
江戸時代の宗門改人別帳の性格を残す戸籍簿で、菩提寺や氏神、職業の記載もあります。
人権上の問題から法務局に保管され、現在は閲覧が禁止されています。
●明治19年式戸籍 明治19年~明治31年
現在、取得できる最も古い戸籍簿です。
家督を相続した戸主を中心として直系・傍系(兄弟筋)の親族を記載し、出生・死亡・結婚・離婚・養子縁組が記載されました。
住所表示が屋敷番から地番になりましたが、地域によっては「~番屋敷」と書かれている戸籍もあります。
●明治31年式戸籍 明治31年~大正3年
基本的には明治19年式戸籍を引き継いでいますが、「前戸主との続柄」「戸主となりたる原因及び年月日」が追加されました。
また、隠居・後見人・確かな相続人の有無・家族員の失踪の情報も記載されました。
●大正4年式戸籍 大正4年~昭和22年
「戸主となりたる原因及び年月日」が廃止されましたが、様式に大きな変化はありません。戸主のページを広く使って記載しています。
●現行戸籍 昭和22年~現在
夫婦親子単位に記載されています。
●改正原戸籍
法改正により新しく戸籍を作りかえる場合、その元となった戸籍のことをいいます。